個人差はありますが、5歳ころから4歳ころにかけて、
お子様のお口の中は乳歯から永久歯へと生え変わる時期です。
一生のうちで、もっとも歯磨きが難しい時期です。
また、生えたての永久歯は未熟であり、
もっとも永久歯のむし歯予防が重要な時期でもあります。
次のことをチェックして頂き、お子様が健康な体に育つために
歯を大切にしましょう。
正しく磨けているでしょうか?
歯の真ん中だけではなく、歯と歯ぐきの境目や、かみ合わせの溝など、
隅々まで磨くようにしてください。
フロスを使っていますか?
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシではなかなか取れません。
正しいフロスの使い方を練習し、歯と歯の間の汚れを取り出しましょう。
ホルダーつきのフロス(糸ようじ)なども利用してみましょう。
フッ素は使用していますか?
フッ素は歯を強くする働きや、むし歯菌の活動を抑える働きがあります。
・毎日のフッ素入り歯磨き粉による歯磨き + ・歯科医院でのフッ素歯面塗布 |
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キシリトールガムを利用されていますか?
キシリトールは甘味料ですが、むし歯の原因になりません。
さらに、むし歯の活動を弱める働きをもっています。
また、ガムを噛むことにより、
唾液も出やすくなり、口の中をむし歯になりにくい状態に保ってくれます。
むし歯予防の補助として、おおいに利用しましょう。
むし歯の予防は、毎日の積み重ねです。
続けることにより、効果が出てきます。
無理なく楽しく、生活の一部として取り入れましょう!
<年齢別対策>
この時期は、上あご乳前歯が
むし歯になりやすくなっています。
唾液の作用を受けにくい哺乳瓶う蝕(現在ではあまりみかけない)
生えたばかりの乳歯は、未成熟で酸に溶けやすいため、むし歯になりやすく、
進行しやすいです。
乳幼児は一度に多くの量を食べることができないために、
食事回数が多くなります。
間食(甘いもの)は、できるだけ決めた時間に与えるようにしましょう。
むし歯予防だけでなく、食生活を規則正しくすることにもつながります。
また、乳歯の萌出時期は、口移しで食べ物を与えたり、
同じスプーンで食べさせたりすることによって、
むし歯菌などが保護者から感染し、定着する時期です。
保護者自身が口腔内清掃を徹底することも重要です。
しかし、保護者が神経質になりすぎて、
お子様との温かいコミュニケーションを阻害することの無いようにしましょう♪
フッ素の効果は、歯質強化、再石灰化の促進、
原因菌の酸産生の抑制です。
ホームケアー
この時期は吐き出しができない為、
シュガーコントロールとブラッシングのみで、
家庭でのフッ素の利用は様子をみます。
プロフェッショナルケアー
三ヶ月に一回、フッ化物歯面塗布をします。
目的は、お子様が歯ブラシに慣れることです。
歯磨き習慣の確立、むし歯予防、お子様とのスキンシップを学んでください。
・膝の上にお子様の頭を固定する「寝かせ磨き」をします。
・鉛筆持ちで歯ブラシの毛先を歯に直角に当てます。
・唇やほっぺたの排除、上あご小帯を傷つけないように、
指でガードしながら行います。
<年齢別対策>
この時期は、乳臼歯咬合面のむし歯リスクが高いです。
・生えたばかりの乳歯は、未成熟で酸に溶けやすい。
・溝が深くて複雑な形をしているため、食べかすがたまりやすい。
・深い溝の中は、エナメル質が薄く、やわらかいため、むし歯になりやすく、
進行しやすい。
テレビを見ながら、ダラダラお菓子を食べたり、
飴をずっと口の中に入れていたり、
就寝前にジュースを飲むといった習慣は、
むし歯になりやすくなります。
乳幼児は一度に多くの量を食べることができないために、
食事回数が多くなります。
間食(甘いもの)は、できるだけ決めた時間に与えるようにしましょう。
むし歯予防だけでなく、食生活を正しくすることにもつながります。
フッ素の効果は、歯質強化、再石灰化の促進、
原因菌の酸産生の抑制です。
ホームケアー
個人差はありますが、吐き出しができれば、
刺激の少ないフッ化物配合歯磨きの使用をお勧めします。
プロフェッショナルケアー
フッ化物歯面塗布をします。
お子様が、兄弟や大人の真似をし始めたら、チャンスです。
歯磨きの自立に向けた第一歩です。
この時期をうまくとらえると、生涯にわたり、よい歯磨きの基礎を作れます。
ですが、まだ必ず保護者磨きを加えるようにしてください。
第一乳臼歯の磨き方
鉛筆持ち→咬合面の溝に歯ブラシの毛先を届かせて、前後に動かします。
第二乳臼歯の磨き方
突っ込み磨き→生え始めは背が低いため、
歯ブラシを横から入れて磨きます。
※歯ぐきを傷つけないようにしましょう。
<年齢別対策>
この時期は乳臼歯歯間部のむし歯になりやすくなっています。
・生えたばかりの乳歯は未成熟で、酸に溶けやすい。
・歯間部は、歯ブラシの毛先が入りにくく、歯垢の除去が困難。
・特に、乳歯はエナメル質が薄く柔らかいため、
虫歯になりやすく、進行しやすい。
テレビを見ながら、ダラダラお菓子を食べたり、
飴をずっと口の中に入れていたり、就寝前にジュースを飲むといった習慣は、
むし歯になりやすくなっています。
この時期になると、行動範囲が広がり、
甘いものを食べる回数が増えることなどから、
むし歯が増えやすくなっています。
フッ素の効果は、歯質の強化、再石灰化促進、
原因菌の酸産生の抑制です。
ホームケアー
フッ化物配合の歯磨き粉の使用をお勧めします。
4歳からの実施により、永久歯で50〜60%のむし歯予防効果があり、
特に前歯のむし歯はほとんどみられなくなります。
(日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会編…フッ素で始めるむし歯予防より)
オラブリス |
バトラー |
プロフェッショナルケアー
フッ化物歯面塗布をします。

練習磨きの開始です。お子様に対して、本格的な指導を始めます。
できるようでしたら、染め出しで、
視覚的にどこが汚れているのかを認識してもらいます。
・歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、2〜3mmの幅で往復させます。
・特に乳臼歯間にフロスを使用することを、この時期に習慣付けましょう。
・必ず、保護者による「仕上げ磨き」が必要です。
当院のキシリトールガムは、100%で効果が高いです。
美味しく食べられて、続けやすく、
楽しくむし歯予防をすることが出来ます。
むし歯の原因にならないということ
キシリトールは、口の中で「酸」を全く作りません。
むし歯の発生・進行を防ぐ効果
キシリトールは、むし歯の大きな原因とされる
原因菌(ミュータンス菌)の活動を弱める働きがあります。
噛むことにより、唾液の分泌を促すため、
唾液の抗う蝕作用(再石灰化、殺菌作用、自浄作用、緩衝作用)を
引き出すことができます。
効果的なキシリトールガムの噛み方
1:食後やおやつのあとには必ず噛む
2:寝る前に噛む
3:長時間続けて噛む
※一度にたくさん食べると、おなかがゆるむことがあるので、注意しましょう。
<年齢別対策>
第一大臼歯・上顎前歯がむし歯になりやすいです。
・乳歯から永久歯に生え変わる時期→歯磨きがもっとも難しい時期
・永久歯のう蝕予防が重要な時期
→生えたての永久歯は未熟で、酸に溶けやすい
・小学校高学年までに80%以上のお子様がむし歯に!
・年齢とともに歯肉炎の炎症にも注意が必要です。
・コンビニむし歯→コンビニエンスストアでのおやつの買い食いは、
むし歯につながります。
・夜更かしむし歯→ゲームをしながらお菓子を食べていると、
だらだら食いが習慣に。
おやつの時間は決めましょう♪
歯を磨いていても、上記のようなことをしていると、虫歯になりやすくなります。
フッ素の効果は、歯質強化、再石灰化の促進、
原因菌の酸産生の抑制です。
ホームケアー
フッ化物配合歯磨剤の使用をお勧めします。
オラブリス |
バトラー |
→4歳からの実施により、永久歯で50〜60%のむし歯の予防効果があり、
特に前歯のむし歯はほとんどみられなくなります。
(日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会編…フッ素で始めるむし歯予防より)
プロフェッショナルケアー
3ヶ月に1回のフッ化物歯面塗布をします。
練習磨きから、自立磨きに変わってきます。
混合歯列期から永久歯列期に向かう時期です。
低学年→歯の萌出にあわせて練習磨き+点検磨き
高学年→自立磨き
当医院のキシリトールガムは、100%で効果が高いです。
美味しく食べられるので、続けやすく、
楽しくむし歯予防ができます♪
むし歯の原因にならないということ
キシリトールは、口の中で「酸」を全く作りません。
むし歯の発生・進行を防ぐ効果
キシリトールは、むし歯の大きな原因とされる原因菌(ミュータンス菌)の
活動を弱める働きがあります。
噛むことにより、唾液の分泌を促すため、
唾液の抗う蝕作用(再石灰化、殺菌作用、自浄作用、緩衝作用)を
引き出すことができます。
効果的なキシリトールガムの噛み方
1:食後やおやつのあとには必ず噛む
2:寝る前に噛む
3:長時間続けて噛む
※一度にたくさん食べると、おなかがゆるむことがあるので、注意しましょう。
<年齢別対策>