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■歯の根の治療

診察をしていると患者さんから、「むし歯が深くなったら入れ歯ですか?」と質問されることがあります。最近は歯を抜かずに治療する技術が進んでいるので、すぐには取り外し式の入れ歯にならないことが多いです。

しかし、乳歯が抜けた時ぐらいしか歯を間近に見ることがない一般の方には、むし歯で歯がだめになると歯茎にも何も残らないと思われるのかもしれません。歯には骨に埋まった根っこがあり、それで咬んだ力が骨に伝わるのです。
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ただし、深いむし歯になった時には、根っこの中の神経の管をきれいになる歯内療法あるいは別名、根管治療が必要になります。歯科医療法は目に見えない根っこの部分を治療するので、分かりにくいかもしれませんが、「歯内治療は目には見えない歯の大切な基礎工事」です。

この根管治療における最大の敵は口の中の唾液や歯垢などです。これらの中には多くの細菌が存在し、それらが根の神経の管の中に入ると治療が非常に難しくなります。そこで治療中は、口を開けておく必要があり、途中でのうがいもよくありません。また、治療のでき具合はX線写真でしかわかりませんので、何回かX線写真を撮ることになります。

口を開けたままのほぼ同じ体制で、ある程度の時間がかかる治療なので、患者さんにとっては少々苦しい治療になるわけですが、「歯は一生の友達、根は一生の支え」(2012年日本歯内療法学会選定キャッチフレーズ)となるように歯科医は頑張って治療しています。

歯内療法が完了してはじめて、土台やかぶせの型をとる治療に勧めます。「抜歯をしないための歯内療法ー歯内療法は歯の根の治療です」をよろしくお願いします。



■むし歯は中で大きい

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歯医者に行ってむし歯の治療を受けると、削った後の穴はおもったより大きかった、と感じたことがあるのではないでしょうか?

むし歯とは、むし歯菌といわれるミュータンス菌など細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる現象です。ミュータンス菌などは、個々の細菌の状態では非常に弱く生き延びにくいので、周りにネバネバとした物質を作り出し、その中にかくて歯の表面にこびりつきます。

これが歯垢(プラーク)です。そして、その中で酸の濃度が高まってくると、歯の表面が溶け出すのです。

一方、歯の構造は、一番外側はエナメル質という非常に硬い材質でできており、その内側には象牙質というやや軟らかい材質があり、その中に神経の部屋があります。硬い材質だけでは長年の使用によってヒビ割れてしまうので、内側から柔らかい材質で補強されていると考えられます。

むし歯菌による酸の影響により、エナメル質が溶けるのにはかなりの時間がかかりますが、むし歯菌がエナメル質を超えて中の象牙質まで及ぶとその進行は早くなり、エナメル質の下に潜り込む形で虫歯は進行するのです。そのため、むし歯の穴は小さく見えても、中では大きくなり広がっていることが多いのです。



細菌を取り残すと、またむし歯は進行するため無磁場の治療では柔らかくなっているところはすべて取りきるのが基本です。そこで、「穴は思ったより大きかった」ということが起きるのです。

定期検診は、むし歯や歯周病にならないように清掃や手入れをすることはもちろん、もしむし歯になったとしても、早めに小さい段階で治療ができるという利点もあります。短期間でむし歯や歯周病が進むものです進むものではありません。

むし歯が中で大きい、とならないように定期的なお口のチェックをお勧めします。

 


■知覚過敏症tikakukabin.png


むし歯や歯周病ではないのに、歯がしみたり痛みを感じたりすることはありませんか?

知覚過敏という言葉はよく耳にするとは思いますが、その原因や対処法については明確な情報が提供されてないように感じます。今回は知覚過敏症について述べたいと思います。

歯の外側はエナメル質やセメント質という層により覆われています。その内側には象牙質と呼ばれる部分があり、象牙質のさらに内側には歯髄と呼ばれる歯の神経が存在します。知覚過敏症では、エナメル質あるいはセメント質の喪失により象牙質が露出したところに刺激が加わることで象牙質中の圧力が変化し、それが歯髄に伝わることで痛みを生じます。

痛みを感じる刺激の原因には冷たいものを口にしたり、歯ブラシが歯に触れたり、冷たい風があたったりなどがあります。

エナメル質、セメント質を失う原因として、不適切なブラッシングやプラークの停滞、歯ぎしりや食いしばりなどの習慣、歯列不正、歯周病による歯肉の退縮などのさまざまな要因が絡まってしはょうじる場合が見受けられます。

日本人の4人に1人が「歯がしみる」という症状に悩んでいると言われており、歯科医師に相談を行っているのは、そのうちのほぼ半数しか無いと報告されています。

しかし、知覚過敏症を放置しておくのは危険です。歯の神経に炎症が及んだり、ブラッシング時に痛みを感じるためプラークコントロールがおろそかになり、むし歯や歯周病の原因となる可能性があります。そのため知覚過敏症は放置せず歯科医院での対処を受ける事が望ましいのです。

知覚過敏の対処法として専用の歯磨き粉の使用や生活習慣の見直し、ブラッシング指導を行います。知覚過敏症に効果があるとされている成分として、フッ化物と硝酸カリウム、乳酸アルミニウムや塩化ストロンチウムがあります。歯科医院ではこれらを含む歯磨き粉を使用し、正しいブラッシング方法を指導します。

しかし、これらの治療法にも限界があり、しばらく様子をみても効果が期待できない場合や、早急に患者さんの苦痛を取り除きたいときには露出した断面へ知覚過敏症抑制剤を塗布したり、歯とよく似た色の材料による被覆や修復を行います。

歯がしみるのは置換過敏症だけではありません。むし歯や歯周病、その他、炎症や破折によっても歯がしみる、痛いといった症状があるため自分で知覚過敏症を診断するのはかなり難しく、歯科医院での問診や診査が必要と考えられます。現在歯がしみるといった苦痛でお困りの方は歯科医師に治療法について一度相談してみることをおすすめします。



■歯科治療での金属アレルギー

近年、歯科治療に用いる金属に対してアレルギー性疾患を発症される方が増えてきています。症状が進むと手のひらと足の裏に膿をもった発疹ができて再発を繰り返す、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などが発症します。

軽度な場合は皮膚の発赤、かゆみ、発疹等のアトピー性皮膚炎に似た症状を呈しますが、口腔内にはびらんなどの粘膜炎がが発症します。また、花粉症のように過去に症状が出なかった場合でも、突然症状が出てくる場合もあります。

アレルギーを起こしやすい金属ですが、ニッケル、コバルト、クロム、亜鉛等のイオン化しやすい卑金属がアレルギーを起こしやすいと言われています。

一般的に貴金属の金、プラチナ、パラジウム等はイオン化しにくく金属アレルギーを引き起こしにくい金属です。

前述の自覚症状等があれば一度皮膚科を受診し、歯科で使用する金属のパッチテスト(皮膚反応試験)をされるとよいでしょう。治療法はアレルギー反応の出なかった金属に変えるか、もし全ての金属にアレルギー反応が出た場合でも、金属以外の合成樹脂やセラミック等の材料があります。

現在ではその種類も増加し、小さな詰め物をはじめ、部分的なかぶせや、全体を覆ったかぶせ等も、歯の状態によって材料を選択し治療することが可能です。

従来使っていた歯の土台の材料も、勤続を使わずに100%化学繊維のファイバーポストという材料によって作る事も可能になってきました。

しかし、口の中の金属を除去しても、症状が軽減するまでに数カ月かかると言われています。いずれにせよ、頻繁に原因不明の皮膚症状が認められる場合は一度、皮膚科と同時に歯科の受診をおすすめします。

 


■むし歯ではないのに歯がしみる?

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歯がしみるのでむし歯と思い、歯科を受診したものの、むし歯ではないと言われたことがありませんか?むし歯ではない歯がしみる場合は、「象牙質知覚過敏症」であることがよくあります。

歯の表面は、エナメル質という、非常に硬い組織に覆われています。しかし、歯の根元の部分には、このエナメル質がありません。エナメル質の下には、象牙質という組織があります。この象牙質には、細かい管がたくさんあり、歯の神経と直接つながっています。その管の事を象牙細管と言います。

むし歯でなくとも、この象牙細管が外部に露出してしまうことで、歯の中の神経が過敏となり、少しの刺激で歯がしみるのです。

過度なブラッシング圧や酸植物の摂取、歯ぎしりや、かみしめることなどによりエナメル質がない歯の根元部分の露出や摩擦、噛み合わせの不調和、かみ癖によるすり減りなどが原因です。

知覚過敏の原因が歯がすり減っている場合には、その象牙細管をしっかりと封鎖し、丈夫で詰め物が外れにくい接着剤を用いた治療が必要です。無意識のうちに起る「かみしめ」や歯ぎしりがある場合はマウスピースの装着が必要な場合もあるでしょう。

予防法としては、歯磨き剤の中には研磨剤が含まれており、歯を摩耗させる原因となりますので、過度なブラッシングをしないこと、炭酸飲料に代表される酸性に傾いた飲食物の過度な接種を控えること、お口の中と摂取物の温度差が大きいと症状が出てしまうので、歯磨き後は、なるべくぬるま湯ですすいだり、極端に冷たいものの摂取をさけたりなど、生活習慣の改善も必要です。

症状が悪化し、放置していると、歯の神経を取らないと症状が消えない場合もあります。歯の神経を取ってしまうと、歯を失うリスクが高くなってしまいます。

このように、歯がしみることに対する治療法は状態により異なりますので、歯科医にご相談されることをお勧め痛ましす。



■キシリトールの有用性

キシリトールガムで歯は強くなるのでしょうか? またいつ食べるのが効果的でしょうか?

まず、キシリトールは天然の代用甘味料として知られた白樺などの木の構成成分であるキシランヘミセルロースから作られます。北欧では、昔からキシリトール入りのガムを食べて虫歯予防をしていました。

むし歯は、口腔内で生成される酸などによってエナメル質のカルシウムやリン酸等が少しづつ溶けだして進行していきます。そこで、キシリトールの効果は、むし歯の原因となるミュータンス金の数が減り、次にプラークの量が減りプラークが葉書で落ちやすくなります。

また、口腔内が酸性になりにくくなり、キシリトールの甘さによって唾液が出やすくなり口の中の汚れを取って再石灰化をも助けます。

キシリトールガムで歯は強くなると考えるのは少し違うかもしれません。やはり、口腔清掃を行ってキシリトール入りのガムを食べるという方法が良いでしょう。

また、いつ食べるのが効果的かとなると、食後に食べるとガムでの口腔清掃を兼ねると言う意味では良いと考えます。しかし、ここで間違ってもガムを食べれば口腔清掃を少なくしても問題がないと考えないでください。

やはり口腔清掃の一番は歯みがきです。いくらキシリトール入りのガムが良いとはいえども歯みがきには劣ります。

基本的には、口に食べ物を入れた後には必ず歯みがきをしましょう。歯みがきした後は何も食べないようにしましょう。

最後にキシリトールガムの効果は数か月間毎日、毎食後に口腔清掃を行った後ガムを噛めば、口腔内が虫歯になりにくい状態に改善されるでしょう。

このキシリトールでも副作用で下痢が発生することがあります。人口甘味料ではまれに見られますので控えてください。


泉田歯科医院で販売しています。
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■歯科治療が怖い

歯の治療がとても痛かった、怖い思いや嫌な思いをしたなどの経験がある人は、強い不安・恐怖から歯科を受診できなくなることがあります。
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定期健診を受けずに病気を放置すると、大きくお口の健康を損なう恐れがあります。お口の中に不具合が生じた場合、たいていは不安があっても勇気を振りしぼって歯医者へ行き、我慢してなんとか治療を受けるものですが、歯科治療がトラウマになってしまった、いわゆる歯科治療恐怖症の方ではそれができません。

やっとの思いで歯科を受診しても、歯科医師の説明を受け入れることができない、診療台の上で泣いてしまう、また冷や汗や息苦しさなど身体症状が起きることもあります。

そのような方の治療には、笑気ガスや薬物によって感覚を鈍くする方法、鎮静剤などを静脈内に投与する静脈内鎮静法がありますが、それも無理な場合は全身麻酔で歯科帳を行う方法もあります。恐怖症が重症な場合、また緊急的な治療が必要な時や、一度にたんさんの処置をしなければならない時に恐怖を感じず治療が受けられます。

そのためメリットが多く、このような治療に取り組む歯科医院も増えてきていますが、まだまだ対応している歯科医院の数は少ないのが現状です。

一方、イギリスでは歯科恐怖症を克服する治療法の1つとして心理療法で恐怖症を緩和できるという報告もなされています。日本でもリラクセーションに重きを置くしかいいも増えていることから、軽い恐怖症や歯科が苦手な方であれば、急性症状の発現や大規模な治療が必要となる前に、お口の健康を管理しながら(口腔ケアを含む口腔健康管理)、徐々に歯科医院(治療)に慣れていく方法でトラウマの克服(脱感作)を目指した方がいいでしょう。勇気を出して! 痛くなる前に歯科医院に定期的に受診されることを是非お勧めします。



■妊婦さんの歯科治療

もうすぐママになることがわかったらいろいろ準備で忙しくなりますね。昔から「出産すると歯が悪くなる」とよく言われます。実際、妊娠中は、歯ぐきが腫れる、むし歯が増えるなど口の中のトラブルが多く起こります。実はこれは女性ホルモンの変化で歯肉炎が起こりやすくなることや、つわりで歯みがきができないこと、唾液量が減ること、甘いものや酸っぱいものを食べたくなること、などが原因です。
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歯ぐきが腫れたまま放置して歯周病に進行すると、早産や低体重児出産の可能性が高くなります。また、ママにむし歯があると、出産直後に唾液を介してむし歯の原因菌が赤ちゃんへ感染し、赤ちゃんもむし歯ができやすくなります。

妊娠中は安定期の間なら歯科治療が可能です。歯科のレントゲン撮影の放射線量は微量で、防護用エプロンも着用できるので赤ちゃんへの影響は心配ありません。使用する局所麻酔も胎児に影響がないことが報告されています。飲み薬は比較的安全性が高いのを選んで処方します。

むし歯や歯周病の初期症状には気づきにくいものです。しかし、そのまま放置したり無理して痛みを我慢したりすると、母体にも赤ちゃんにもストレスがかかります。また出産後は育児が忙しく妊娠中よりも通院が大変になり、口の中の状態がもっと悪くなってしまうことが多いです。

妊娠と関係なく、日頃からかかりつけの歯科医院でお口の中の状態を診てもらうことが大切ですが、もし、もうすぐママになることがわかったら、妊娠中はむし歯や歯周病になりやすいことを理解して早めに健診を受けるようにしましょう。そして比較的体調の安定する妊娠中期に歯科治療終わらせるようにしましょう。

 


■4人に1人酸触症

酸触症(さんしょくしょう)って聞いたことがあますか? 疫学調査によると罹患(りかん)率は26.1%、約4人に1人が酸触症といわれています。酸によって歯の表面がすり減り、滑らかになったり、歯の色の黄色味が強くなったり、歯のつやがなくなったり、奥歯がクレーター状に穴があいたり、歯の先端がかけたりするのが酸触症です。
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昔、メッキ工場やバッテリー工場などであった、酸性ガスの影響で歯の表面が解けたようになる職業病も酸触症の一種です。

現在考えられる原因には逆流性食道炎や過食症、アルコール依存症による自発的反復性嘔吐による胃酸の影響がありますが、この場合、内科受信が必要となります。

最も多い原因は酸性飲食物の過剰摂取によるものです。酸性飲食物とは炭酸飲料、スポーツドリンク、ヨーグルト、酢、柑橘系果物、梅酒などがあります。健康に良いと考え、日常的に摂取しているものが歯を弱める原因となることもあるので注意が必要です。

予防法は酸性飲食物摂取後、まず数回お水でうがいをし、口の中の酸を洗い流してください。むし歯予防のためにはすぐ歯みがきをする方がいいのですが、酸性飲食物摂取後すぐは、酸によって歯の表面が柔らかくなっているため、唾液で口の中の酸性度が回復するのを待ってから(接種後約30〜60分)歯を磨くようにしてください。

他にもかみしめ癖や磨き過ぎなどが酸の影響と重なり、症状を著名にすることもあります。

酸触症の進行は緩やかな事が多く欠損が大きくなって気づくことが多いので、心当たりのある方は歯科医院でご相談されることをお勧めします。



■むし歯、歯周病の特効薬はない

これだけ科学が発達しいろいろな薬が開発されているのに、むし歯や歯周病を引き起こすばい菌をやっつけて、除菌する薬がないのかと思ったことはありませんか? そんなことをしたら商売として成り立たなくなる歯科医院と製薬会社が結託してお薬の製造を阻止するようなことは決してありません。特効薬を作れない理由があるのです。

少し専門的なお話になりますが、細菌による病気(感染症)は強毒菌感染症と弱毒菌感染症の二つに分類されます。前者は法定伝染病のように、感染すると必ず発病してしまう病原性の強いばい菌が引き起こすもので、そのばい菌が普段身近にはいなくて、私たちが遭遇すると感染してしまいます。これらは大抵その病気にかかったかどうかの検査法も確立しており、治療法や効果的な抗生剤が用意されていることが多いです。


一方、弱毒菌感染症では事情が違います。これは普段私たちの身体に住みついているばい菌(常在菌)が原因で起こります。病気を起こす力が弱いのでばい菌がいるだけではなんともあ
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りませんが、一定の条件がそろった時に病気をひき起こします。口の中においては、歯垢(しこう)が出来てきた時です。しかも、普段から身体に潜伏しているので、風邪やその他の病気になった時に飲む抗生剤にさらされて慣れています。だから、根製剤が効き難いのです。特効薬を作らないのではなく作れないのです。

原因となるばい菌を抗生剤などで完全に死滅させることは不可能なので、結局は歯垢ができないようにお掃除することが重要になります。歯科医師が歯を磨く指導をするのは、このような理由があるからです。
ばい菌の少ない健康な口を保つためには、ブラッシングが重要なのです。


 


■美人は口元から

私たちは、誰に教わることなく瞬時に口元を含めて人の顔を認識し、その容貌が標準的か否かを判断しています。

「標準的な顔がすなわち美人である」とは限りませんが口元の美しさには基準があり、その正面と横顔についてそれぞれを説明します。

まず初めに、顔を真正面から見た時の基準ですが、鼻の先から顎の下までの長さを「下顔面」、眉毛から鼻の先までを「中顔面」と呼びます。中顔面と下顔面の長さを比べた時にほぼ同じ長さかやや下顔面の方が短く、かつ、唇が下顔面の真ん中にバランス良く位置しているのが標準的だと言われています。

また、笑顔の時に上の前歯の半分以上が見え、そのうえ前歯のそれぞれの先端を結んだラインが、きれいな弓なりの曲線(スマイルライン)となり、微笑んだ際の下唇の弓なりの曲線と一致していることも理想の条件です。

それに加えて、前歯は白く、その中心線が顔の中心と揃っていると、さらに歯と口元のバランスがよくなり、キレイでしょう。そして、唇の厚みにも平均値があり、上唇8ミリ、下唇10ミリであると言われています。

ただし、厚みは個性がありますのでおおよそ上下同様の厚みか、やや下唇の方が厚いのが標準的と言われます。

次に顔を横から見たときに鼻の先と下顎の先を直線で結んだラインを「E-LINE」(エステティックライン)と呼びます。このラインに上下の唇が沿っているか同距離で数ミリ下がっているのが、美しい横顔の基準となります。

また、顔を横から見たときの鼻先と鼻の付け根を結んだラインと鼻の付け根と上唇の先を結んだラインのなす角度は、直角よりも大きい角度が理想的です。これ等は、上下の顎の出具合や上下の前歯の出方によって影響されます。

顔は、主に皮膚・筋肉・骨格そして歯によって構成されています。骨格はせいょうきにおけるバランスのよい発育と関係し、成人でも頬杖などによって歪みが出たりします。皮膚や筋肉、噛み合わせのバランスが崩れると筋肉が衰えてて皮膚がたるみ、唇の位置が下がってきます。

美しい顔と口元とは密接に関係していることを理解して、成長期の子どもからシニア世代まで口元を美しくするために歯科医との連携が大切なのです。



■定期健診のススメ

むし歯や歯周病は「元には戻らない病気」であることはご存知ですか? むし歯は細菌が作った酸により歯が溶かされる病気であり、歯周病は歯と歯肉の境目に繁殖した細菌に対する炎症反応により歯を支える骨が溶かされる病気です。つまり、どちらも歯や骨という体の一部が失われる病気なのです。
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では、失われた部分はどうやって治療するのでしょうか? 歯の一部が失われた場合、金属やレジンという樹脂、セラミックなどの人工物により補うのが一般的で、元に戻っているわけではありません。歯を支える骨が失われた場合は、それ以上溶けないよう進行阻止するのが治療の第一目標で、残念ながら積極的に骨をもとに戻すことは難しいのが現状です。


ただし、痛みなどの自覚症状がない、ごく初期の段階では、むし歯は元に戻ることがありますし、歯周病も骨の回復が期待できます。一般的に病気は「早期発見、早期治療」と言いますが、元には戻らない病気を扱う歯科においては。「早期発見、早期予防」が大切で、定期健診が不可欠になります。

人口物での機能回復や、病状の進行阻止が歯科の主な治療とすると、治療せずに予防で食い止めることが何よりも大切になります。

さて、歯がなくなり、むし歯も歯周病も無縁になった方は定期健診の必要がないのでしょうか? もちろん、義歯にとっても定期健診は重要です。

くつの底の減り方から全身のゆがみや体調不良が分かったり、逆に、正しい靴選びで改善されたりすることがあります。義歯も長時間使用しますから、必ずすり減り、減り方によっては、実際はかめていなかったり、あごの骨の部分てきに溶かしたり、全身の姿勢にまで影響します。

また、正しくかめている義歯を使用していると、姿勢を維持し、認知症の発症リスクまで下げてくれることもわかってきました。

このような理由から、皆さんの現状にあわせて、3ヶ月〜半年に1回の定期健診をおすすめします。


 


■歯ぐきは自己主張が強い?

「歯みがきを100%しましょう」というのは、難しいですよね。最近はほとんどの方が歯みがきをしっかりされているように思います。よく磨かれている方でも「磨き残し」という物があります。

これは、ご本人はもちろんのこと、歯茎にとっても嫌なものなのです。例えば、歯ブラシのあたらない場所、よく食べ物が詰まる場所等では気付かぬうちに歯ぐきが腫れ、出血する古都があります。

これは歯周病の初期症状で、放置していると、自分でも気づく程度の腫れを感じるようになります。その後、かむと痛む、触れると痛む等の症状に移行していきます。

この歯周病の一連の症状はいわゆる「歯ぐきの自己主張」であります。出血、腫れ、痛みは歯ぐきの方からサインを出しているのです。

心配になって、歯科医院で受診され、適切なブラッシング指導を受けられた方も多いと多いと思います。しかしながら、10日もすれば、今まで何年も磨いてこられたご自分の磨き方に戻られる方が多いようです。

みなさんは歯みがきをする時、無意識にされていませんか?もちろん、歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじ(デンタルフロス)等の使用方法も大事です。しかし一番大事な事は、意識を持って歯みがきをする事です。

基本的にはご自分で意識を持って、丁寧に一本一本磨ければ、磨き残しは最小限に抑えられます。歯間ブラシ、糸ようじも利用すれば、限りなく100%に近い歯みがきが出来るよらぅになります。

みなさんも、「歯ぐきの自己主張」に気付いてあげられるように、意識を持った丁寧な歯みがきを実践されてはいかがでしょうか。



一日に歯みがき、何回しますか?

みなさんは1日に何回歯を磨くでしょうか? 2回、3回? 1日24時間のうちの大切な時間を使っているのですから、効果のあるものにしたいと誰もが思うはずです。

では歯みがきをする理由はなんでしょうか?細かくあげるとたくさんありますが、大きく二つあげられます。一つはむし歯を予防するため、二つ目は歯周病の予防と治療です。

むし歯の原因は、歯の表面に付着している歯垢(プラーク)にたくさん棲みついている細菌が、糖分を分解してできる酸です。

したがって、歯みがきをする事によりむし歯の原因となる最近の塊である歯垢を取り除き、むし歯になる危険性をより少なくできると考えられます。

歯周病の原因も試行中の細菌が主なものです。そり細菌が産生する毒素などが骨(歯槽骨)を破壊し、ついには歯を失ってしまいます。歯みがきにより、口の中の細菌の数を減らし環境を改善することが、歯周病を予防あるいは治療する上で最も大切です。

さて、では1日に何回歯を磨けば良いのでしょうか? 先にお話ししたように、口の中の細菌の数を減らすことと、糖分などに細菌が接する時間を短くすることが重要なので、可能であれば食事の後あまり長時間放置せずに歯を磨くことができればよいのではないでしょうか。つまり、歯磨きの回数は食事の回数プラスαに必ず加えていただきたいのが、就寝前の歯磨きです。

就寝中に口の中の細菌は最も繁殖しやすいため、就寝前に細菌を減らすために歯みがきをすることは、もっとも大切な歯みがきとなります。少し疲れていても、ちょっと気分の悪い時でも、そのまま寝てしまわずにきっちり歯みがきをしてから寝てください。

歯みがきのポイントを今回は回数(タイミング)に絞ってお話しましたが、歯みがきを「している」のと「できている」のとでは全く話は違います。是非、自分にあった効果的なブラッシングが「できる」ように泉田歯科医院で指導とアドバイスを受けてみてください。


 


口腔内は細菌だらけ

ヒトには700種に及ぶ細菌などの微生物が住み着いています。中でも、口腔内には300種類以上の細菌が存在し、プラーク(歯垢)1ミリグラム中には1億個以上の細菌が存在するといわれています。口腔内常在細菌の中には、酸を産生し、う蝕を誘発する細菌もいます。

細菌が食事に含まれているショ糖から合成する不溶性グルカンは、滑沢な歯の表面に強固に附着してプラーク(歯垢)を形成します。

そして細菌は自ら住みやすい環境を作り上げ、唾液や抗菌物質にも負けない細菌の集合体「バイオフィルム」となってどんどん増加します。

バイオフィルムとは、簡単にいうとキッチンの排水溝などに付いたフルフルした膜などがそうで、複数の細菌が重なり合った集合体です。これらの細菌は食後1時間で1万倍にも増殖していくのですが、睡眠後3時間で爆発的にその数が増えていき、約8時間では、最近は飽和状態に達します。起床直後の唾液1ccの最近は、おおよそ糞便1グラムの10倍量にもなります。考えようによっては、体の入り口である口の方が、出口であるお尻より汚いとも言えます。

寝ている間は細菌のはたらきを抑えたり洗い流したりする唾液の量が少なくなりますので、寝る前の歯磨きが一番大切で効果的で。ぜひ今日から実践してください。

あと、口腔細菌の家族感染にふれておきます。まだ歯のはえていない乳児では細菌は検出されませんが、乳臼歯が生えだしてから生え揃うまでの生後19ヶ月から31ヶ月の期間に子どもへの初感染が集中します。

このことから、感染予防に神経質になりすぎ、親子のコミュニケーションをむやみにとがめてしまいがちです。しかし、コミュニケーションを制限することよりも、母親をはじめとする家族全員が自分自身の口腔を清潔に保つことこそが子供を守るということを理解することが大変重要な事なのです。



歯が抜けたまま放置していると

歯がぬけたまま放置していると大変な事になります。むし歯で歯に穴が開いているのに、痛みを我慢して歯科を受診しないまま放置し、気がつけば知らない間に歯がなくなっていた、というような場合は特に危険です。勝手に歯が抜けたと勘違いしてしまう患者さんもおられます。

歯ぐきの上に歯がなくても骨の中にまだ根が残っている可能性があります。永久歯の根は乳歯のように自然に吸収しません。骨の中で残った根が化膿して、突然顔まで腫れる恐れもあります。さらに放置すれば、周囲の骨をどんどん溶かして隣の歯の周りの骨まで失う事になります。急いで歯科を受診、レントゲンの検査で骨の中を調べてもらう必要があります。

抜けた部分の隣の歯も長期間放置すると徐々に抜けた部分を覆うように傾いていきます。かみ合っていた反対側の歯は伸びていきます。傾いたり、伸びた歯ではうまく噛めません。また空気も漏れるため話しづらくなります。正常な位置から歯がずれてくると、その部分の清掃が難しくなり、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。かみ合わせのバランスも崩れ、あごが痛くなることもあります。

特に見えない奥歯は抜けても放置しがちです。1本ぐらいと考えて歯がなくなった場所を放っておくとまわりの健康な歯まで病気になります。とにかく早急に歯科を受診することをお勧めします。始めが大切です。

 


東京歯科大学の奥田名誉教授が情報提供

新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出され、その終息は見えてこず、歯科医療機関においても診療を中止、縮小するところが増えている。この過酷な現状において東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏は3月初めから「歯科医療機関での新型コロナウイルス感染予防」と題した情報を、いくつかのホームページで掲載している。4月13日に更新した「新型コロナウイルスパンデミックでのオーラルヘルスを考える」の概要を紹介する。

◇◆◇

アメリカ歯科医師会研究所初代所長やアメリカ歯科医師会会長を務めたWeston Price(1870〜1948年)は、100年前のスペインインフルエンザ(H1N1型)のパンデミック時にアメリカ人とイギリス人260人を調べた結果を報告している。

それによると、歯科感染症のあった人は、インフルエンザに羅漢した群で72%に達し、重篤者が多かったが、歯科感染症のなかった人の確率は32%だった。

エンベロープを持つインフルエンザやコロナウイルスは、標的とする細胞レセプターに吸着してウイルスを包む膜と細胞幕を融合して侵入し、ウイルス遺伝子を包む殻を脱ぎ、RNAを宿主細胞内に放り込み、寄生した細胞のタンパク質合成系やエネルギー系を借用してRNAを複製し、ウイルス粒子を増殖させる。

インフルエンザウイルスのHA抗原は、感染する細胞が出す細胞のタンパク質分解酵素に加えて、咽頭などに感染するブドウ球菌などのトリプシン様タンパク質分解酵素の作用を受けて活性化して起動粘膜上皮細胞に侵入させる。

歯周病原性レッドコンプレックスを構成する細菌種は、すべてトリプシン様タンパク質分解酵素を産生するため、HA抗原に作用して細胞侵入に加担すると考えられる。

感染した細胞内で増殖したインフルエンザウイルス粒子は、表面にあるノイラミニダーゼ活性を持つHA抗原を使って満杯になった細胞から抜け出し、次の細胞に侵入、増加して感染を拡大する。

季節型インフルエンザウイルスは、上気道粘膜細胞で数を増やす3〜5日の間に高い発熱を起こす。同時にウイルスを攻撃する特異抗体が作られ、その獲得免疫によって治癒するが、糖尿病などの易感染性宿主の患者は肺炎を起こしやすく、命を奪われる危険性が高い。

進行した口腔感染症による免疫機能の低下やオーラルフレイルによって易感染性宿主なってしまうと感染リスクが高くなる。したがって、歯科治療は、新型コロナウイルス感染リスク低下に貢献しているといえる。

◇◆◇

奥田教授らは、デイケアに通う要介護高齢者に対して歯科衛生士が口腔清掃を中心にオーラルフレイルを実施した場合、インフルエンザの羅漢率が低下することを発表している。歯科疾患のある患者や口腔清掃のままならない高齢者の口腔細菌数は数千億個になる。それら細菌が産生するタンパク質分解酵素やノイラミニダーゼは、上気道粘膜を覆っている唾液の糖タンパクを溶かし、さまざまなウイルスのレセプターを露出させ、ウイルスの吸着を許すことになる。

口腔内に慢性疾患がなく、口腔清掃の良い人はインフルエンザだけでなく、新型コロナウイルス感染リスクも低下するものと考えている。

新型コロナウイルスへの歯科医療現場での感染予防対策については

 1. スタンダードプリコーション遵守
 2. 発熱患者へは緊急処置と投薬などに限定する
 3. 処置前の抗菌性洗口液によるガラガラ嗽(うがい)をさせる
 4. 診療室の頻繁な消毒と換気
 5. 診療機関スタッフに発熱のある場合は医療現場に立ち入らない

の徹底といえる。

現在、さまざまな抗新型コロナウイルス薬や治療薬が開発され、その使用成果や治験が始まっている。また世界中で叡智を結集して感染予防ワクチン開発に取り組んでいるが、その実用化には時間がかかる。

歯科医療と口腔ケアは新型コロナウイルス感染リスクを低下させると認識して、厳格な感染予防をしながら取り組まなければならない。

以下の記事を参考・引用いたしました。

 


■口臭とは

年を重ねてくると「臭い」にまつわる悩みが増えてきます。加齢臭がその代表ですが、口臭も大きな問題です。原因となる病気が無くても日常的に発生する場合、生理的口臭と呼びます。

朝起きたときなど口の中の粘つき、自分でも口が臭く感じますし、ジョギングなど口で呼吸するするスポーツの後にも臭います。だ液の分量が減少して口が渇くと、口臭は強くなります。強度に緊張すると口の中がカラカラに渇くのも、交感神経が興奮することによるだ液分泌の抑制が原因です。

下の表面の汚れ(舌苔)は口臭の大きな原因の一つですから、舌ブラシなどで舌のケアを習慣づけることは大切な口臭予防の方法です。暑くなる時期は、水分の摂取量に気をつけて、ドライマウスを防ぐことも大切です。

生理的口臭とは別に歯周病やむし歯などの歯科的疾患、糖尿病や消化器系・呼吸系の病気なども独特の口臭を発生させます。これらの病気が原因で起こる口臭は、原因疾患の治療に加えて、歯科医院での徹底的な口腔ケアと、日常のセルフケアが重要です。歯石をとり、プラークと舌苔を除去することでかなり口臭を軽減できます。

600人を対象に口臭の程度と悩みについて調査した鹿児島大学の研究では、口臭のもとになる「口腔内気体中の揮発性硫黄化合物濃度」などを測定して得られた客観的な検査結果(重度・中度・経度・なし)と、本人の「口臭に対する悩み」の大きさには相関関係のないことが分かりました。

つまり口臭がないにもかかわらず「口臭が強いのではないか」という悩みを抱えている人(自臭症)がいるわけで、対人関係のストレスなど精神的な原因によるといわれています。

最近は口臭外来も多くなってきましたので、お悩みの方はかかりつけの歯科医院でご相談ください。もちろん泉田歯科医院でもご相談いただけます。お気軽にご相談ください。



■舌苔(ぜったい)と口臭予防

口の中には数百種以上といわれる細菌が存在します。この口腔内細菌が歯の表面に付着し、栄養が得られる環境になると歯垢が形成され、むし歯や歯周病の原因になります。一方、舌の表面で代謝によりはがれた口腔粘膜や食物の残りに細菌が付着し、たまったものを舌苔と呼びます。

舌苔は直接舌の病変の原因にはなりませんが、最近の働きで臭いのある揮発性物質が出ることが、口臭の最大の原因になります。この舌苔をへらし、取り除くことが最も効率的な口臭予防法であると考えられます。

舌苔の付着にはだ液の量や流れが大きく関わっています。ストレス、薬の副作用、加齢などの原因でだ液の分泌量が減ると、舌の表面から舌苔が洗い流されることがことが減り、舌苔の付着は多くなります。

新鮮なだ液の分泌を促し、だ液の流れを作るという意味では、ガム(できればシュガーレス)を噛むことは、舌苔の付着を少なくするのに効果があると考えられます。

舌の清掃には普通の歯ブラシではなく、舌を傷つけないように専用の歯ブラシをお使いになることをお勧めします。舌を前に出して奥の方にブラシを当て、後ろから前に書き出すようにして使うのが良いでしょう。

使った後に舌ブラシをコップの水で洗えば、舌苔の様子が確認できます。舌苔や口臭のことも気になりましたら泉田歯科医院でご相談ください。

 



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