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■歯科矯正治療

現代社会において、より良く生活したい。そのためには、口と顔の働きといったものは非常に大きな要素となります。食べる楽しさ、言葉や表情を交わすことにより社会的、心理的な充実感の獲得など、口と顔の健康は、より高いQOL(Quality of Life)の獲得に大きく影響するものと思われます。

なかでも、美しく、健康的で機能的な口元や歯並びは、衆人の憧れであると思います。この憧れはいろいろなアプローチによって、相当な確率で達成できるようになってきています。歯並びをなおす、すなわち歯科矯正治療もその手段の一つです。

矯正治療って、どのようなものだと思われているでしょうか。見た目にグロテスクな装置をつけて何年もかかるものと思われているでしょうか。

矯正治療は、ここ数十年の間に器具や技術などの点で、大きく進歩してきました。治療のメカニズムも、以前は歯だけを動かすことが中心でしたが、現在では、アゴまで動かす、あるいは治療することにより、顔の中での口の歯並びをよりバランスのとれた機能的な状態に改善することができるようになってきています。

また、口の周りの筋肉や舌の訓練といったことにも注意が払われるようになってきています。しかし、人の歯の動く速さやアゴの成長といったことは変わってないので、治療期間が昔に比べて劇的に短くなるということはありません。もちろん、ずっと効率的にはなってきています。

人それぞれ条件も異なります。もし、矯正治療を受けたいとお考えでしたら、一度ご相談ください。


※クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。 (Wikipediaより)




■矯正歯科治療って -1-

いま、矯正治療を行いたいと思われているとしたら、その理由はなんでしょうか?

一般的には、見た目が気になるという「審美的な理由」と、しっかり食べ物を噛みたい、あるいはうまく発音できるようにしたいなどという「機能的な理由」から治療を希望する方に大きく分けられると思います。

「審美的理由」の場合、その基準に絶対的なものはありません。もし、あなたが八重歯だったとします。しかしあなた自身がまったく気にならず、何の不都合も感じておられないとしたら、矯正治療をしなければならないということはないのです。

しかし、見た目に八重歯が気になり、きれいに並んだ歯、きれいな口元を望まれているとしたら矯正治療という方法があるのです。一般的にきれいな歯並び、正しい噛み合わせは、機能的にも優れていると言えると思います。

最近では「機能的な理由」のために、矯正歯科治療を希望される方が多くなっています。

それでは「機能的な理由」って何でしょうか。簡単に言いますと、食べ物をうまく噛むことができない、正しく発音することができない、歯磨きが上手にできない、自分では口を閉じているつもりなのにいつも口が開いているなど、生活する上に何らかの支障を感じられている場合になると思います。

もちろん、生まれつき歯の数が足らないなど、機能的な問題がある場合、人それぞれ程度も要因も異なってきます。まったく同じ人は2人とないと言えるほどさまざまなケースがあります。それ故、その方に合った治療が必要になってきます。そのために、しっかりとした検査と診断が必要なことは言うまでもありません。



■矯正歯科治療って? -2-

「矯正歯科治療って -1-」で、矯正歯科治療を受けたいと思われている方々は「審美的な理由」と、「機能的な理由」から治療を希望する方に大きく分けられるのではと書きました。

矯正歯科治療は簡単に言うと、見た目と機能、この両方の直美を解決する治療であると言えます。それでは、具体的にそれぞれどんな種類の「不正咬合」(歯並びが悪いこと)があるのでしょうか。


●主に審美的に問題となる不正咬合

・上顎前突=上の前歯が大きく前に突き出た噛み合わせ
・反対咬合=受け口のことで、舌の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせ
・叢生(そうせい)=八重歯や乱ぐい歯のことで、歯並びがデコボコの状態
・正中離開(せいちゅうりかい)=左右の前歯の間が開いてすき間のある状態
・その他=左右の顎の大きさが大きく異なるなど

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●主に機能的に問題となる不正咬合

・開咬=奥歯を噛み合わせても、上下の前歯を噛み合わず、開いたままの状態
・過蓋咬合(かがいこうごう)=上の歯が下の歯に大きく覆いかぶさった状態
・交叉咬合(こうさこうごう)=上下の噛み合わせが左右にずれている歯並び



こうした例があげられます。以上述べたものは不正咬合の主なもので、ほとんどの人の場合、いくつかの問題を併せ持っていることが多く見られます。その程度もさまざまで、骨格に問題があるのかないのかで大きく治療方針が変わってきます。

あなたが今何を一番気にしているのかを十分知ったうえで、矯正歯科治療を始められることをお勧めします。

 


■外傷による歯の脱落


外傷により歯が抜けた場合でも、元に戻すことが可能です。

歯の外傷は、次のような場合が考えられます。

 (1)歯の一部が欠けるかまたは折れた場合
 (2)歯が骨からたるみ(脱臼)、生えている位置が変化した場合
 (3)歯が脱落した場合

歯が脱落した場合は全ての歯が再植によりもとに戻るわけではありませんが、処置をすると元に戻る可能性があります。

ただし、再植が成功するためには、脱落後1時間以内に処置をする事が重要ですので、可能であれば、すぐに歯科医院を受診されることをお勧めします。脱落した歯の保管方法ですが、歯が乾燥すると歯根についている歯根膜の細胞が死んでしまいますので、必ず液体中に保管してください。

砂などの異物が大量に付着している場合はさっと水洗いをしてもかまいませんが、浸透圧の違いがありますので、水道水中には保管しないことが重要です。

脱落した歯の保存に利用できる液体は、

 ・0.9%の生理食塩水
 ・スポーツ飲料水
 ・コンタクト保存液
 ・牛乳
 ・再植用保存液

以上の液体が考えられますが、この中でも牛乳が最も身近なものだと思いますし、実験でも良好な結果が出ています。

また、可能であれば口の中に含んでいただいてもかまいません。この場合は上の大臼歯とほおの間に耳下腺のだ液が出てくる場所がありますので、そこへ挟むようにしてください。

再植の処置は脱落した歯を前後の健全な歯にさまざまな方法で固定し、一般的には3〜4週間経過観察を行いますが、歯の神経の処置が必要な場合もあります。歯の再植は必ず成功する処置ではない事をご理解いただき、処置に関しては、歯科医師と十分にご相談ください。



■親知らずは抜かなければいけないのでしょうか?

第3大臼歯は奥歯のなかで最も奥に位置している歯のことで、一般的には「親知らず」といわれています。親知らずが横を向いているということですが、元々すべての歯は、通常は歯ぐきをまっすぐに破って口の中に生えてきます。

しかし、第2大臼歯の後ろにあって正常の歯の方向に対して斜めや、真横に親知らずが成長してきた場合、その親知らずは、元来の歯の機能、つまり物を噛み砕くことができないわけです。

斜めの親知らずが一部でも歯ぐきを破って口の中に姿を見せると炎症がおこりやすく、この炎症状態は智歯周囲炎と呼ばれます。症状は歯ぐきが腫れたり、脳をもったり、口が開きにくくなったりします。

血歯周炎は普通は洗浄などの処置と服薬でいったんは治りますが、原因歯を抜かなければ、何度も繰り返すことが予想されます。一度腫れたのであれば抜歯をする方が賢明でしょう。

親知らずが横に骨の中に埋もれている状態(水平埋伏智歯)でも、何の問題も起こさず経過する場合もありますが、手前の第2大臼歯を後ろから押すことにより、歯列が乱れてくる原因になることもあります。

特に歯科矯正治療後には、親知らずが矯正された歯に影響を与える場合もありますので、歯科医の説明を受け指示に従ってください。

 


■加齢と口腔内の変化

むし歯や歯周病に罹患しなくても歯や歯ぐきも年を重ねるつれて少しずつ変化をします。典型的なものとしては、歯がだんだん磨り減ってきて、茶色っぽくなってくることや歯ぐきが少しずつやせて歯と歯の間に食べかすなどが詰まりやすくなることなどがあります。

また、歯を抜いて入れ歯を使われている方の場合には、アゴの骨がだんだん小さくなってくることもしばしば起こる現象です。

これらは加齢変化といわれるもので、個人差はあっても必ずどんな人でも生じてきます。そのため、これまでは咀嚼や会話に大きな支障がない限り治療の対象になることは少なかったようです。

けれども、近年の審美性に対する要求やアンチエイジング(抗加齢)の意識の高まりから若さを取り戻すための治療もおこなわれるようになってきました。磨り減ってしまった歯にきれいな形の冠を被せたり、漂白によって茶色くなった歯を白くすること、吸収してしまった歯槽骨を再生する手術などです。

高齢者のライフスタイルの変化に伴って今後もこれらの治療に対するニーズはさらに高まっていくものと考えられています。

実際には、口腔内の変化が病的なものなのか加齢なのかを区別して治療を行うことが非常に重要になります。「歳のせい」とあきらめていた方も一度ご相談ください。



■要介護者への口腔ケア

要介護状態で長く口腔ケアを受けてこなかったケースでは、ブラッシングにてこずることがあります。経管栄養法などで口を使わずに過ごしてきた方は、一層その傾向が強いと思われます。このような方の口腔の特徴は、口腔の前方部(口唇・前歯部)では感覚が鋭敏になっており、臼歯部や奥舌部、咽頭など口の奥では逆に感覚が鈍麻しています。

これは食事や会話などによる口腔への適度な刺激が、長期間にわたり閉ざされてきたために起こる症状で、口腔ケアや頭頸部・顔面・口腔へのマッサージで徐々に刺激を与え、本来の口腔感覚を取り戻す必要があります。

アプローチは、まずいきなり口を触ることを避けて、口から遠いところから、肩→首→頬の順にマッサージを行い、緊張が解けたら口腔内へとアプローチします。歯ブラシの前に、頬の内側を指でもみほぐすようにマッサージします。

そして、ブラッシングは感覚が鈍っている臼歯部歯肉の頬側から開始し、反応を見ながら前歯部へと進めていき内に、やがていやがらずにブラッシングを受け入れてもらえるようになってきます。

市販されている歯ブラシは主に健常者のためのもので、要介護者にとっては毛先が硬すぎるきらいがありますので、歯科医と相談して、やわらかいものを用意する必要があります。感覚が鋭敏になっている前歯部の歯肉を、いきなり硬い歯ブラシでバリバリやられたら、その痛みからブラッシングを拒否することにもなりかねません。

また口腔マッサージやブラッシングで反射性だ液の分泌が促されますので、だ液の誤嚥を防ぐ上からも座位の姿勢をとって実施することが大切です。















 


近年は高齢社会、ストレス社会といわれています。それに伴って、口腔顎顔面領域においても、ストレスとの関連が指摘されている疼痛を訴える患者さんが増えております。

口腔顔面痛の診断には、歯科の領域の中でもさまざまな方面からのアプローチが必要です。脳神経外科、神経内科、麻酔科(ペインクリニック)、心療内科などと連携を密にして診断し、治療を行う必要があります。

口腔顔面領域の痛みで最も頻度の高いのが、歯肉の炎症やむし歯の痛みで、通常は歯科治療で徐々に治まってきます。

しかし、「あごの関節が痛くて口が開きにくい」「歯の神経を抜いたのにまだしみて痛い」「顔を洗ったり、ひげをそると痛みが走る」「食事をしていないときも、舌がヒリヒリする」など、通常の歯科治療で治らない痛みがあります。

その代表的なものは、顎関節症、非定型顔面痛・歯痛、三叉神経痛、舌痛症などが挙げられます。まず、舌痛症について説明します。

視診や触診などで舌や歯に炎症や腫れなどの異常が認められないのに、舌が一日中ヒリヒリしたり、すり切れるような痛み、しびれたような、やけどの後のような違和感が数か月〜数年続く、舌の慢性的な痛みを舌痛症といいます。

何課に熱中している時には痛みを忘れていることもありますが、逆に何もしていない時や寝る前に痛みを強く感じたりします。また、食事や会話には支障がないことも多く、特に40歳以上の女性に多い症状です。

原因は、まだま解明されていません。痛みを伝達し知覚する神経回路に障害が生じているのではないか、心理・社会的な要因が関係しているのではないか、舌粘膜の抵抗性の減弱ではないかという説などがあります。

歯の鋭端や入れ歯などが合わず舌を刺激しているため痛む場合や、虫歯治療のときにかぶせた金属へのアレルギーが原因の場合もあります。

治療は、類似の症状を示す疾患(口腔ガンジダ症、口腔乾燥症、貧血、亜鉛や銅の不足など)の影響を判断するため、まず検査をし、疾患影響があればその治療をします。また、入れ歯に鋭縁(えんえい:歯を支えている骨が尖った状態になっていること)などの局所的な原因の除去や口腔ケア(歯石の除去など)を行います。

そして、個々の患者様に応じて、うがい薬、漢方薬、抗うつ薬などの薬物療法を行います。短期間で治ることは難しいですが、あまり心配せず、根気よく治していく努力が必要です。心療内科と連携し、歯科医師とともに心身両面からの治療をするのが理想と思われます。

 


三叉神経痛について

三叉神経は顔や歯の感覚(痛覚・触覚・温覚など)を脳に伝える神経ですが、この神経に支配されている部位に起こる痛みを三叉神経痛といいます。脳・脊髄神経など中枢神経に関連して起こる本態性三叉神経痛と、末梢領域のいろいろな原因によって二次的におこる症候性三叉神経痛とがあります。

本態性三叉神経痛は最近、頭がい内で三叉神経に、動脈硬化などで屈曲した動脈や静脈が直接ぶつかり、圧迫することによって生じることが明らかになってきました。

また、脳腫瘍が三叉神経を圧迫または癒着することによっても起こるとも言われています。一方、症候性三叉神経痛は、歯や副鼻腔などの炎症病変や骨折、腫瘍、多発性硬化症、帯状疱疹など他の疾患が原因で引き起こされます。

本態性か症候性かにかかわらず、通常痛みは顔面や口腔のどちらかにみられます。三叉神経の三つの枝(眼神経、上顎神経、下顎神経)のどれが関与しているかによって痛みの部位は異なりますが、本態性では突然、電撃のような激しい痛みがあるのが特徴です。この痛みは短時間(数秒から30病ぐらい)で治まりますが繰り返し起こります。

発作は食べているとき、洗顔、ひげそり、歯磨き、会話などの刺激で誘発され、特定の部位が引き金となっています。時には風に当たっただけで痛むこともあります。一方、症候性の痛みは電撃様ではなく、範囲や程度もさまざまですが、初発年齢は40歳以上であることが多いようです。

三叉神経痛が疑われた場合、まずMRI(磁気共鳴画像化装置)などによる画像診断が必要です。症候性原因を精査し、判明すれその治療を行うことで改善していきます。

本態性の治療法には大きく分けて、

    ・内服薬による治療(経症例に対しては抗てんかん薬カルバマゼピンが特効薬)
    ・神経ロックによる治療
    ・ガンマーナイフによる放射線治療
    ・頭がい内における三叉神経の減圧手術(ジャネッタ手術)

以上の四つがあります。

口腔顔面痛の診断には歯科の領域でも、さまざまな方面からのアプローチが必要な分野です。脳神経外科、神経内科、麻酔科(ペインクリニック)、心療内科などの関連する各科とミツな連携をとり、診断して治療を行う必要があります。

気になる方は、泉田歯科医院までご相談ください。

 


口腔白板症について

白板症は口の内側の粘膜にできる、白い色の板状あるいは大きな点状の病変の総称です。典型的なものは、粘膜の一部がさまざまな白色になり、徐々に表面にしわができます。つまり、口腔粘膜の一部が皮膚のように変化して、ガザガサになるような状態です。

また、白色がより鮮明になり、いぼ状に隆起するもの、褐色がかった色を呈するものなどいろいろな症状を示すものがあり、大きさも小範囲なものから、口腔全体に及ぶものまで一様ではありませんし、通常、あまり痛むこともありません。

40歳以上の男性に多くみられ、よく発生するのは、ほおの内側や歯ぐき、下のふちから下の面です。明らかな原因は分かっていませんが、例えば過度のブラッシング(歯磨き)、歯列不正、歯牙鋭縁(とがったむし歯など)、不適合な義歯・充てん物による反復性の刺激、タバコ、アルコール飲料、刺激性食品などが原因として挙げられます。

治療は、まず刺激の原因となるものを除去します。そして、生検(組織の一部を切除して行う病理組織学的検査)により正確な診断行い、その結果に基づいた治療を行いますが、一般的には切除が最も確実な治療法です。

口腔白板症は長期間経過すると、がんが発生することもあります。そのがん化率は、我が国においては約5〜10%と言われていますので、思い当たる症状のある方は、早い目に、ご来院ください。



口腔癌について

口の中にも癌ができることがあります。ほとんどは扁平上皮癌といわれるもので、できる場所によって口唇・舌・口腔低・歯肉・頬粘膜癌などに分けられます。これらのうち、発生頻度が最も高いのは舌癌です。

癌は必ず痛みを伴うものと思われていますが、実は、初期の癌では、痛みの症状があまりありません。口腔炎はしみるなどの接触痛を伴うためすぐにわかりますが、一般的には、癌による潰瘍の初期のものは痛みが少なく、しこり(硬結)として自覚されることも多いのです。

口腔癌の原因は不明ですが、刺激物(喫煙や飲酒など)、むし歯や合っていない入れ歯、かぶせなどが慢性的に刺激をすることなどの関与が考えられる症例も少なくなく、また、前癌病変とされる粘膜疾患(白板症など)から癌化したと思われる症例もみられます。

治療は、癌の場所や進行度、組織型などを総合的に診断して決定し、化学療法(抗癌剤)、放射線療法、手術療法さらに免疫療法を単独あるいは組み合わせて行われます。

普段から、むし歯や歯周病に気をつけて定期的に歯科医院を受診されている方は、発見も早いと思いますが、口の中をあまり気になさせない方は発見が遅れることもあります。

口の中は、鏡などを使えば簡単に診察することができますので、治りにくい傷や腫れ(しこり)などをそのうち治るだろうと放置しないでください。早期発見・治療が癌の治療にとって最も重要なことなのです。気になればできるだけ早期に、ご相談ください。

 


入れ歯のバネがかかっていた歯が根もとから折れたので修理してもらいに行ったところ、根っこを残したままで上から入れ歯に歯を足してもらいました。抜かなくてもよかったのでしょうか?とのご相談がありました。


今回のご相談のケースは残った根(残根)に痛みもなく、歯ぐきに炎症もない状況だと思います。歯の根っこには神経や血管が通る管が走っており(根管)、その内部を奇麗に清掃して合成樹脂などで密閉すれば、残根を長期にわたって保存することができます。

歯のないところに入れた義歯でものを噛んだときの感触は歯ぐきの粘膜の感覚ですので、自分の歯で噛(か)んだときのようにはいきません。歯には歯根膜という感覚受容器があり、かなり精密なセンサーの役割を果たしますが粘膜にはそれがありません。

しかし残根があれば、その周囲には歯根膜がありますので、かなり噛み心地が天然歯に近いものになることが期待できます。

また残根は周囲の歯槽骨の吸収を防ぐ役割を果たします。歯を抜けば歯槽骨が吸収して、「歯ぐきの土手(歯槽堤)」は時間と共に低く、狭くなっていきますが、歯が残っているとその周囲の歯槽骨は保存され、歯槽堤の幅と高さが維持できるのです。

今では歯周病治療の一つとして、歯槽骨がなくなっていくのを防ぐ目的で残根埋入法という治療法を選択することもあるくらいです。

残根上義歯には、噛み心地を保証し、周囲歯槽骨の吸収を防ぐという長所がありますが、残根を健康に保つことが大切です。定期的にメンテナンスをされることをお勧めします。


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また、「入れ歯があわず、インプラント治療に興味があります。安全性に問題はないのですか?インプラントはどれくらいの期間使えるのですか?」とのご相談がありました。


インプラント治療はその治療法の確立とともに、幅広く患者様に受け入れていただける医療となってきました。しかし、急速な普及の一方で、治療にまつわるトラブルもここ数年、耳にするようになってきました。

安全にインプラント治療を受けていただくためには、治療に先立っての歯科医師への相談が重要です。インプラント治療は治療期間も長く、ドクターとの信頼関係がとても大切になってきます。

まずは、ドクターに安心して治療を任せられるかどうか、じっくり判断しましょう。その際に、インプラント治療に携わってきた経験年数や治療の成績などをお尋ねください。

また、人工材料(チタニウム)を体の中に入れるという特殊な外科処置を伴うため、CT(コンピューター断層撮影)が必要な場合も考えられます。

次に、どのくらい使用できるかですが、自分の歯が手入れを怠れば早期に失われるのと同様に、インプラントも人工の歯が入った後の手入れが大切となってきます。具体的には、清掃が不十分であると歯周炎になるように、インプラントもインプラント周囲炎という病気を起こします。

インプラント周囲炎になると、周囲の骨がなくなっていくため、インプラントの寿命が短くなります。ですから、定期的検診や専門的な清掃が必要となってきます。

また、かみ合わせの定期的な調整も大切です。ブラキサーと呼ばれる歯ぎしりをする人の場合はインプラントに大きな負担がかかり、人工の歯が欠けたり、ネジが折れる可能性があります。このような場合、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを睡眠時に使用していただき、インプラントにかかる負担を軽減します。

このようにきちんとメンテナンスを行えば、インプラントは長期間安定して使用することが可能です。

 


補綴について

2019/01/29

補綴って何?

「補綴」(ほてつ)は歯科関係者には一般的な用語ですが、みなさんには聞きなれない言葉でしょう。歯科治療における補綴とは、歯が欠けたり、なくなったばあいに冠(クラウン)や義歯などの人工物で本来の歯や歯並びの形に戻し、機能を回復させる治療のことをいいます。つまり一般的には、「差し歯」や「かぶせ」や「入れ歯」などと呼ばれる人工物を使うもので、みなさんにも非常になじみの深い歯科治療法です。

古くは期限前2000年〜1000年のエトルリア人の墓地から発掘された入れ歯があります。日本でも奈良時代から入れ歯があったといわれていますのでね昔から行われてきた治療法と言えます。

歯が欠けたり失われる主な原因はむし歯(う蝕症)、歯周病、けが(外傷)などです。いずれの場合もそのまま放置すると次第に歯が失われ、噛めなくなったり、しゃべりにくくなったりして、本来のお口の正常な動きが阻害されます。また、歯並びが悪くなったり歯の色が悪くなったりして、見栄え(審美性)にも影響します。歯の痛みを伴うことも少なくありません。

それらの影響は口の中だけにとどまらず、あごの関節や消化器官、他の全身の病気に及ぶこともあります。「歯がなくなったぐらいで」と侮ることはできません。ですから、問題が生じたら、早めに補綴治療をすることが必要です。早めに適切な処置を受けていただくことをお勧めいます。



補綴治療法

補綴方法には大きく分けて固定式可撤式(かてつしき)があります。

固定式には土台となる歯の周囲を削ってその上人口の冠を被せる方法です。セメントを使って、取れないようにくっつけるので固定式と言います。「差し歯」や「かぶせ」がそれに当たります。また、歯が何本かなくなった場合でも両側に歯があればそれを土台にして抜けた部分に橋渡しをし、固定します。これをブリッジといいます。

一方、可撤式は出し入れする「入れ歯」のことで、歯の欠損に使います。何本か歯が残っている場合は「部分入れ歯」といい、入れ歯の維持・安定のため残った歯にバネ(クリスプ)を掛けます。すべての歯がなくなった場合は「総入れ歯」といい、歯肉の上に載せて使います。

どの方法を採用するかは診査・診断のうえ提案し、患者さんと話し合って決定します。その際、よく患者さんから「どれくらい持ちますか?」と聞かれることがありますが、補綴した後も良い状態を長く保つためには歯のみならず、歯周組織が健全であることが前提となります。なぜなら、歯は歯周組織が炎症によって破壊されると歯は支えを失い、ぐらぐらと動いてきます。

従って、補綴する前には必ず歯石や歯垢を除去するなど(歯周治療)して歯周組織を良い状態にしておく必要があり、補綴も良い状態を保つためには、メンテナンスが必要となります。

ご不明なことは、お気軽に泉田歯科医院でご相談ください。

 


仮歯について

歯の治療中には、いろいろな理由で仮の歯を入れることがあります。上の前歯を削ったままでは見た目が悪いので、審美と黄な理由から仮歯をいれます。

むし歯の部分を削って型を取り、金属を詰めることになりますが、せっかくむし歯の部分(細菌におかされた歯質)を取り除いて歯が清潔になったわけですから、口腔内の細菌に再び侵されることのないように、仮の歯(合成樹脂や歯科用セメントなど)を入れて清潔な歯質を守っています。

型を取ったところに詰めてあった仮歯が取れた場合には、速やかに来院していただき、汚れた歯面を洗浄して仮歯を入れなおす必要があります。また、むし歯が隣の歯との境(隣接面)にまで及んでいるような場合は、仮歯が外れたままで放置されると隣の歯が傾いてきて、作ったものが入りにくくなることがあります。

このように仮歯は清潔な歯面が汚れるのを防ぐとともに、両隣の歯が傾いたり、噛み合わせの歯が伸びてきたりするのを防いで、修復物(インレー、クラウンなど)が正確に元の位置に装着できるようにするためのものですから、はずれたままで放置しないようにしてください。

ただし、ケースによっては仮歯が必要ない場合もありますので、そのときはプラークをためないようによくブラッシングをして、歯面の清潔を保つよう心がけてください。




抜歯した後の治療について

かぶせてあった歯がむし歯になり奥歯を2本抜かなくてはならない、困りました。抜けたまま放置しておくと咀嚼力(そしゃくりょく)が低下するだけでなく、噛み合わせのバランスが崩れることもあるのできちんと噛めるように治すことが必要です。

無くなった歯の部位によっても異なりますが一般的な治療の選択肢として部分入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。それぞれの治療方法には長所、短所があり、どの方法が一番すぐれているということはありません。治療期間、残存歯の削除量、装着時の違和感、審美性、治療の費用などはそれぞれの方法で大きく異なります。

部分入れ歯は残っている歯をほとんど削らずに入れることができますが、留め金具や歯肉の部分があるため装着時の違和感が大きいうえ、着脱して清掃する必要があります。

ブリッジは装着感はいいのですが残っている歯を削除する必要があり、残ってる歯の負担も大きくなります。

インプラントは残っている歯への影響も少なく装着感もありませんが、主日が必要なことや治療期間が長くかかること、費用がほかの方法より多くかかることが欠点です。

ご本人の希望、残っている歯や全身の状態により治療方法の選択は変わってきます。ご心配なこと、ご不安なことなど泉田歯科医院でお気軽にご相談ください。


 


永久歯は12歳ごろに生えそろい、寿命をまっとうするまで数十年間働き続けることになります。その間、何もトラブルを生じなければ一生を通じて28本の歯を保つわけですが、むし歯や歯周病、外傷などの病変に侵されると、最終的には歯を失ってしまうこともあります。
幸い生き残ることができた歯も長年使い続けていると、いろいろと変化が生じてきます。

変化の一つに歯がすり減っていく咬耗(こうもう)という現象があります。すなわち、かたい歯であっても長年にわたってこすれ合うことで少しずつすり減ります。

これは必ずしも病変とは言えず、加齢現象とも考えられます。すり減り方の程度は人それぞれ異なりますし、原因の違いで異なることもあります。

原因としては、まず歯ぎしりが考えられます。すなわち歯ぎしりは睡眠中に生じる非常に強い力による上下の歯のこすれ合いですから、それによって歯の表面が少しずつ削れていきます。

その場合、天然の歯同士ではなく、相手が人工材料の歯の場合はすり減り方が異なる場合があります。ことにセラミックスのように極めて硬い材料に対しては天然の歯の咬耗が特に顕著に生じることがあります。

物を食べる時の咀嚼運動で咬耗することはほとんどありませんが、特殊な例としてオーストラリアの先住民であるアボリジニは砂混じりの食物をそのまま食べる習慣があったため、彼らの歯のほとんどに著明な咬耗が観察されました。

咬耗に対する処置は程度に応じて考えます。非常に顕著な咬耗の場合は歯の表層部のエナメル質が剥がれて無くなり、内層の象牙質が露出します。そうなれば、知覚過敏やむし歯になったり、噛み合わせの高さが低くなって顎関節機能障害や咀嚼機能障害を生じることもあります。そのような傾向が認められる場合には、ひどくならないうちに人工材料で修復する必要が生じます。

しかし、ごくわずかな咬耗の場合は特に処置の必要性はなく、経過観察すればよいと思います。そして、咬耗が進行しそうな場合はナイトガードというプラスチック製のマウスピースを就寝時のみ装着し、歯ぎしりによる咬耗を予防すればよいでしょう。

「咬耗」が心配な方は、お気軽に泉田歯科医院にご相談ください。


※咬耗(こうもう)とは、噛むことによって歯がすりへっていくこと(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 咬耗の用語解説より)。

 



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