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歯だけ動かすから、顎まで動かすへ

歯科矯正治療は歯並びを治すことで、歯だけを動かして治療をしていると思われてはいないでしょうか。

現在の歯科矯正治療では、患者さんそれぞれの頭やお顔の大きさを基準に、歯や顎の状態を上下、前後、左右の3方向から3次元的、立体的にとらえ、問題を把握して、解決していこうとしています。

たとえば、いろいろな歯並びがありますが、ひとくちに出っ歯(上顎前突)といっても、上の前歯だけが出ている状態と上顎から出ている場合とでは治療の方法もその期間も異なります。

もう少し詳しく言えば、下の前歯や下顎との関係によっても、治療の方法もその期間も異なります。

上下の顎のバランスなどがくずれている場合、歯並びの土台となる顎の問題を出来る限り解決しながら、噛み合わせや歯並びをより正しい状態に導いていくようにします。

次に、その解決方法について説明します。



歯だけ動かすから、顎まで動かすへ
 
矯正歯科治療では、上下のアゴのバランスなどがくずている場合、どのようにして問題を解決していこうとしているのでしょうか。

これには、患者さんの年齢によって、そのアプローチの方法が大きく異なってきます。もちろん、その他にもいろいろな要素もありますが、、。

たとえば、成長においては、アゴの成長のコントロールによって上下のアゴのバランスをできる限りよい状況にしていこうと考えます。この場合、成長のタイミングに応じた治療の方法(装置などの選択)が大切になります。ただ、成長という不確定なことが相手となりますので、全てが予想通りに進むとは限りません。

また、大人の場合で下顎が大きく飛び出したいわゆる受け口(下顎前突)の場合などはどうでしょうか。

大人ですからすでに成長は終わっている状態です。このように患者さんの頭や上顎に対して下顎が大きすぎて上下の顎のバランスなどが崩れている場合、矯正治療と外科手術を併用することによって、より理想的な上下のアゴのバランスとより正しい噛み合わせを獲得することが可能になってきています。



■口腔筋機能療法

現代の歯科矯正治療においては形態と機能の改善が求められています。すなわち、単に歯の並びにとどまらず、顔の中で口が、そして歯が調和のとれた働きをできることがポイントになります。口の中で歯の位置は、歯列を囲んでいる口の周りの筋肉や舌などからうける力の影響を受けています。

いわゆるよくない噛み合わせのなかには、指しゃぶりや舌癖などのように口の周りの筋肉や環境と密接に関連しているものもあります。

たとえば、普段、本を読んだり、テレビを見ているときに口をポカーンと開けて上下の歯の間にしたが出ていたり、ものを飲み込むときに舌を突き出し、歯を押すような癖を舌癖といいます。

舌癖のある人は、いつも舌が口の中の下の方や前の方にあり、歯を押しています。私たちは無意識に1日数百回〜2000回ほど飲み込む動作をしていますが、このときには、さらに押し出す強い力が歯に加わります。舌癖のある人はいつも口をあけているため、舌が内側から歯を押し出す力に対し、外側から歯列を抑えるくちびるやほおの筋肉に力がありません。

舌癖が原因で出っ歯になったり、歯と歯の間にすき間が開いたり、上下の歯が噛み合わない歯並びになることがあるわけです。

口腔筋機能療法とは、指しゃぶりなど二次的に生じた舌癖や口呼吸により緩んだくちびるを舌や唇の訓練によって調和のとれた状態に改善する治療法で、口の周りの筋肉や顔の筋肉も訓練することにより、口のよりよい働きやと列の安定を目指すための療法です。

さいきんでは、高齢者への口腔機能のリハビリテーションへの活用など、その重要性が認識されつつあります。