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■歯の根の治療

診察をしていると患者さんから、「むし歯が深くなったら入れ歯ですか?」と質問されることがあります。最近は歯を抜かずに治療する技術が進んでいるので、すぐには取り外し式の入れ歯にならないことが多いです。

しかし、乳歯が抜けた時ぐらいしか歯を間近に見ることがない一般の方には、むし歯で歯がだめになると歯茎にも何も残らないと思われるのかもしれません。歯には骨に埋まった根っこがあり、それで咬んだ力が骨に伝わるのです。
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ただし、深いむし歯になった時には、根っこの中の神経の管をきれいになる歯内療法あるいは別名、根管治療が必要になります。歯科医療法は目に見えない根っこの部分を治療するので、分かりにくいかもしれませんが、「歯内治療は目には見えない歯の大切な基礎工事」です。

この根管治療における最大の敵は口の中の唾液や歯垢などです。これらの中には多くの細菌が存在し、それらが根の神経の管の中に入ると治療が非常に難しくなります。そこで治療中は、口を開けておく必要があり、途中でのうがいもよくありません。また、治療のでき具合はX線写真でしかわかりませんので、何回かX線写真を撮ることになります。

口を開けたままのほぼ同じ体制で、ある程度の時間がかかる治療なので、患者さんにとっては少々苦しい治療になるわけですが、「歯は一生の友達、根は一生の支え」(2012年日本歯内療法学会選定キャッチフレーズ)となるように歯科医は頑張って治療しています。

歯内療法が完了してはじめて、土台やかぶせの型をとる治療に勧めます。「抜歯をしないための歯内療法ー歯内療法は歯の根の治療です」をよろしくお願いします。



■むし歯は中で大きい

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歯医者に行ってむし歯の治療を受けると、削った後の穴はおもったより大きかった、と感じたことがあるのではないでしょうか?

むし歯とは、むし歯菌といわれるミュータンス菌など細菌が作り出す酸によって歯が溶かされる現象です。ミュータンス菌などは、個々の細菌の状態では非常に弱く生き延びにくいので、周りにネバネバとした物質を作り出し、その中にかくて歯の表面にこびりつきます。

これが歯垢(プラーク)です。そして、その中で酸の濃度が高まってくると、歯の表面が溶け出すのです。

一方、歯の構造は、一番外側はエナメル質という非常に硬い材質でできており、その内側には象牙質というやや軟らかい材質があり、その中に神経の部屋があります。硬い材質だけでは長年の使用によってヒビ割れてしまうので、内側から柔らかい材質で補強されていると考えられます。

むし歯菌による酸の影響により、エナメル質が溶けるのにはかなりの時間がかかりますが、むし歯菌がエナメル質を超えて中の象牙質まで及ぶとその進行は早くなり、エナメル質の下に潜り込む形で虫歯は進行するのです。そのため、むし歯の穴は小さく見えても、中では大きくなり広がっていることが多いのです。



細菌を取り残すと、またむし歯は進行するため無磁場の治療では柔らかくなっているところはすべて取りきるのが基本です。そこで、「穴は思ったより大きかった」ということが起きるのです。

定期検診は、むし歯や歯周病にならないように清掃や手入れをすることはもちろん、もしむし歯になったとしても、早めに小さい段階で治療ができるという利点もあります。短期間でむし歯や歯周病が進むものです進むものではありません。

むし歯が中で大きい、とならないように定期的なお口のチェックをお勧めします。