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■歯周病の検診

現代の日本人は、程度のさこそあれ、成人の約80%が歯周病にかかっています。歯周病とは歯をささえる歯ぐきや骨などの組織が歯周病菌に感染することで起きる病気です。若年者にもかかっている方が増えてきていますが、歯周病はほとんど痛みを感じることなく進行し、50歳以上の方では歯を失う原因の第一位になっています。

また歯周病菌は歯の健康だけでなく、体力が落ちた人では食物の誤嚥により肺に入ると肺炎になることもありますし、血液に入ると心臓病や糖尿病の悪化、妊婦さんでは早産(低出生体重児出産)の原因にもなるなど、全身の健康に影響をおよぼすやっかいで危険な細菌でもあります。

歯周票には歯ぐきだけの感染による歯肉炎と、その下の骨などにまで感染した歯周炎の二つのタイプがありますが、現在の歯科治療では、歯肉炎はなおせても歯周炎は進行を抑えることしかできません(歯周組織の再生医療の研究はされていますが)。

そのため、歯肉炎は歯周炎に進行させないために早期の治療が重要ですし、歯周炎の進行を止めるためにも、検診による早期発見が重要となります。そのためには、定期的な検診をうけることにより、ご自分の歯周組織の状態を知ることが大切です。

歯ぐきが赤くはれて歯みがきで血が出る、歯が揺れて食べ物がよく詰まる、口の中がねばついて口臭が気になる、こんな症状が気になる方は要注意です。
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■歯周組織再生療法について

「歯周病で歯を支えている骨がなくなっている」と言われましたが、再生療法で治るのでしょうか?現在、歯周病組織再生療法には、特殊な膜を使って歯槽骨が再生するスペースを確保する「GTR法」

・歯の発生過程を再現させる特殊なたんぱく質である「エナメル基質タンパク」を用いた「エムドゲイン法」
・骨欠損部に直接骨を埋め込む「骨移植法」
・これらを組み合わせて用いる方法

などがあります。その多くの治療法は医療保険適用外ですが、最近一部の材料(膜)を使ったGTR法で医療保険が使えるようになりました。

歯周病の症状が軽い場合、ていねいなブラッシングをし、歯石を取り除けば症状は改善します。しかし、さらに病気が進んで歯周ポケットという歯と歯茎のすき間が深くなり、歯槽骨がでこぼこに失われた場合は、歯周外科手術が必要となります。歯槽骨を削って平らになら歯周ポケットを浅くする切除療法が一般的ですが、それとは逆になくなった歯槽骨を再生させて歯周ポケットを浅くする再生療法があります。

一般的にGTR法は比較的幅の広い範囲に歯槽骨が失われているケースに、エムドゲイン法はくさび状に深く歯槽骨が失われているケースに主に用いられます。

再生療法はあくまでも歯の延命治療です。破壊された週組織を取り戻すことができ、歯の保存に力を発揮します。しかし、すべての症例に適応できるわけではありません。歯槽骨が水平に無くなったり、歯根の周りの骨がほとんどなくなった場合、再生療法は難しいでしょう。

症状が軽度・中等度なら再生療法の成功につながります。早期発見、早期治療が重要なのは言うまでもありません。
※2017年から歯周組織再生医療薬(リグロス)が保険で使用可能となりました。