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■全身の健康と口の健康

現在の日本はかつてない超高齢化時代を迎えるとともに、近代医療の進歩や新薬剤の開発によって、以前と比べると重い病気の方でも通常に近い生活が出来るようになってきました。一方、歯科の領域では、歯周病が糖尿病を悪化させる要因の1つであることがわかり、その関連が注目されたり、血管内の血栓から口腔常在菌が見つかったりと、歯科と全身との関わりがいろいろわかってきました。

さらに、骨粗しょう症の予防やがんの転移を迎えるお薬を飲んでいる方が歯を抜くなどの外科的な処置に伴って、あごの骨が腐ってくることがまれにあることも知られてきました。この他にも、お医者さんから出ているお薬の副作用で、口の中が乾燥するドライマウスになることもあります。

全身の病気がお口の中に悪影響を及ぼしたり、お口の中の状態が全身の病気を重くしたりと、かつては和も芋しなかったことが近年たくさん分かってきました。

このようなことを防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか? まずは、現在持病で通院中の方は最寄りの歯科医院で歯の健診に行ってみましょう。なかなか良くならなかった病気が改善するきっかけになることがあるかもしれません。

認知症や脳卒中のために介護を受けておられる方も、お口の中を清潔にして、入れ歯の作製や調整を行うことでよくかめるようになれば、リハビリの助けになったり、肺炎の予防効果も期待できます。

お口の状態は全身の健康に大きく影響することがあります。特に持病をお持ちの方や介護を受けておられる方は主治医やケアマネージャーにご相談の上、ぜひ歯科受診をしてください。お口の健康を保つことは全身の健康を保つことです。お口の健康で高いQOL(生活の質)を保ちながら、超高齢化社会を乗り切っていきましょう!!



■がん治療と口腔ケア

がんは国民の2人に1人がかかる疾患です。がんの治療とお口のケアがどのように関係すると思われますか?

歯の治療や歯石を除去してお口の中を清潔に保つようにすると、がん手術後の発熱や肺炎を軽減させることはよく知られていますが、がん治療中にお口の中で起きるさまざまな変化とその対処方法を前もって知っておくことも大切です。

抗がん剤や放射線を使用する治療を開始すると、口内炎があちこちにできたり、食べ物の味がわからなくなったり、唾液が減って唇やお口の粘膜がヒリヒリ痛むことがあります。

これらは抗がん剤の副作用による影響ですので、治療がお休みの期間になると、これらの症状は徐々に改善していきます。今のところ予防する方法はなく、食事などの毎日の生活に影響しますので、あらかじめ対処方法を知っておく必要があります。

がん治療中の口腔ケアの基本は、お口の保湿都痛みの軽減です。保湿はゼリー状の製品が各種市販されていますが、こまめなうがいも効果的です。うがい液は自分で簡単に作る事ができますので歯科医師にご相談下さい。
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市販のうがい薬でアルコールやメントールが含まれているものは、刺激が強く逆効果ですのでご注意ください。痛みがひどい時期は、食事前に痛みどめを服用していただく場合もあります。また歯ブラシもできるだけ歯肉の粘膜を傷つけないように、普段よりやわらかめの物を使用した方が良いでしょう。

しっかり食事をとることは全ての治療効果を高めます。歯科医師は、国立がんセンターとともにがん医科歯科連携講習などを通じて、がん治療をうける患者様に寄り添った指導をしていますので、がん治療を受けられる方はご相談ください。